・SIerから事業会社って転職できるの?
・20代や30代前半だったら転職できるかもしれないけど、それ以降の年代でもできる?
本記事ではそんな疑問にお答えできるよう解説していきます。
SIerとは
SIerとは、「System Integrator(システムインテグレーター)」の略称で、顧客(クライアント)の要望に応じて、ソフトウェアの設計や運用、コンサルティングに至るまで様々な仕事を請け負う企業のことを言います。
代表例としては、NTTデータ、NRI、大塚商会、SCSKなどがあります。
ちなみに、SIerはクライアントから直接仕事を受注する元請けSIer(別名プライムベンダー)、元請けSIerから仕事を受注する下請けSIer、下請けSIerから仕事を受注する孫請けSIer、孫請けSIerから・・・・と多重下請け構造になっており色々な問題を抱えてます。(詳しくは別の機会に語ります)
発音は「エスアイヤー」とか「エスアイアー」とかです。
ちなみに、SIerって言葉は日本特有の造語なんです。
事業会社とは
事業会社とは、「営利を目的として経済活動をする会社」のことを言います。わかりやすく言うと、
商品やサービスを製造(外部委託してもOK)・販売して利益を上げている会社のことです。
代表例としては、LINEヤフー、楽天、スーパー、ホテルなどがあります。
SIerから事業会社へ転職できる?
結論、安心してください!全然事業会社に転職できます!
というのも、IT業界では昨今「2025年の崖」(※)という問題があり、業界全体の人員配置構造が変わりつつあります。(まだまだ途上段階ですが)
※2018年に経済産業省が発表した「DXレポート」と呼ばれる資料の中で出てくるワード
どう変わるかというと、、事業会社はそれまで、自社のITサービスを外部の専門業者(大手SIerやコンサル会社とか)へ委託し、その外部の専門業者が開発・保守・運用全てを行っておりました。それを現在は事業会社に所属するエンジニアが開発・保守・運用を行うように変化しようとしています。
(これを業界では「内製化」と言ったりします。また、実態はまだまだ外部の専門業者に頼ってる部分は多々多々ありますが、内製化しようという動きは確実にあります!)
なので、事業会社はエンジニアを欲しており、SIerに属するエンジニアも勿論その対象に入っています。
以上から、SIerから事業会社への転職は需要がたくさんあり転職できる可能性は高いと考えます!
SIerから事業会社への転職攻略法!
続いては、どうやって転職を成功させるか?についてですが以下がおすすめです!
- 自身のスキル・経験と求人広告を比較し共通点を洗い出して、書類や面接でアピール
⇒共通点、何かあるはずです。
「内製化したことある」、「テスト自動化作ったことある」、「AWS/GCP/Azure」使ったことある」等々
※ちなみに、筆者は内製化経験とテスト自動化作成経験がありましたので存分にアピールしました。
- SIerでの豊富な経験(多数の顧客×多数の案件×幅広い工程を経験)をアピール
⇒豊富な経験があればですが、、、事業会社での経験がなくても特に見劣りしないので存分にアピールしましょう。
- 転職エージェントの活用
⇒転職エージェントの中にはIT業界専門のエージェントもありますので、そういったエージェントに書類の添削や模擬面接などを行っていただき成功に近づくのも1つの手段としては有効かと思います!
- リファラル採用を狙う
⇒先ほどもお伝えした通り、事業会社は近年積極的にエンジニアを採用しています。その中でもリファラル採用(社員の紹介)を取り入れている企業も多いので、友人知人で事業会社に入社されてる方がいらっしゃれば相談してみるのも手です!
- (番外編)ツーステップ転職
⇒第一希望の企業へ転職できるのが一番いいですが、それが叶わなかった場合は、一旦第二希望以降の企業へ転職して、ある程度経験を積んでから再度第一希望の企業へ転職もアリです!
※最初の転職先の企業は踏み台みたいで申し訳ないですが。。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
筆者自身、下請けSIerから事業会社へ転職した身の為、今回の記事は実体験をフンダンに盛り込みました。
是非みなさんの転職活動の良い材料になればと願ってます。
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